たいていのコンクリートは、両側コンパネ型枠の中に液体状の生コンクリートを流し込み、それが固まってできる。ただ基礎コンクリートの場合に、ごくまれに『ラス網型枠』を使うことがある。
これは昭和50年代になって“森林の保護”が叫ばれ、それに呼応してコンパネの使用を少しでも減らす為に開発されたのです。型枠を「はずす」工程が短縮される利点もある。
ところが何せ網型枠ですから液体が外に流れ出ないようにする施工が難しい。この現場では、コンクリートがしっかり詰まらなくて中がスカスカの為“打ち直し”せざるを得ない、やむなく全撤去となったのです。「解体仕事」になって当社は良いが「発注主様」には非常にお気の毒です。でもこんな事もあるのですネ。